Excel VBA:セルのクリアを行う3種類の方法

ここではExcel VBAでセルをクリアする3種類のメソッドの使用方法を掲載します。




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ClearContentsメソッドを使うと、セルの書式を残したまま、指定された範囲の文字や数式を消去できます。

書式を消去するのはClearFormatsメソッドを使います。

全てを消去するのはClearメソッドを使用します。


下のVBAで使用したSpecialCellsメソッドの構文と定数です。
SpecialCellsメソッドは、指定した条件に一致したセルを返します。

構文 : result = Object.SpecialCells ( type [, value ] )
  • result : 見つかったセルをRange オブジェクトで返します。
  • type : 返すセルの種類を指定します。(下のXlCellType 列挙型より)
  • value : 引数typeにxlCellTypeConstantsかxlCellTypeFormulasを設定した時に、XlSpecialCellsValue 列挙型の定数を指定します。 全ての場合、合計し「23」になります。
Typeに指定するのXlCellType 列挙型の定数
定数 内容
xlCellTypeConstants 2 定数が含まれるセル
xlCellTypeBlanks 4 空白Noセル
xlCellTypeLastCell 11 使われているセル範囲内の最後のセル
xlCellTypeVisible 12 可視セル全て
xlCellTypeFormulas -4123 数式が含まれるセル
xlCellTypeComments -4144 コメントが含まれるセル
xlCellTypeAllFormatConditions -4172 条件付き書式が設定されているセル
xlCellTypeSameFormatConditions -4173 特定の条件付き書式と、同じ条件付き書式が設定されているセル
xlCellTypeAllValidation -4174 入力規則が設定されているセル
xlCellTypeSameValidation -4175 同じ入力規則の設定が含まれるセル

Valueに指定するXlSpecialCellsValue列挙型の定数
定数 内容
xlNumbers 1 数値
xlTextValues 2 文字
xlLogical 4 論理値
xlErrors 16 エラーの値

Clearメソッドを使用する「リストボックスから項目を削除する(Clear、Removeitem)」を掲載しています、参照してください。



3種類のメソッドを使いセルをクリアするVBA

Excel標準モジュールコード

Public Sub ClearFormats()
    '書式をクリアします
    Range("A1:E15").ClearFormats
End Sub

Public Sub ClearConstants()
    '数式以外の値が入っているセルをクリアする
    '23は覚えてください。(実際は定数の合計になっています)

    Range("A1:E15").SpecialCells(xlConstants, 23).ClearContents
End Sub

Public Sub ClearFormulas()
    '数式が入っているセルのみクリアします
    Range("A1:E15").SpecialCells(xlFormulas, 23).ClearContents
End Sub

Public Sub ClearConstantsFormulas()
    '値と数式が入っているセルをクリアします
    Range("A1:E15").Clear
End Sub


実行前のシート

実行前

Excel実行結果

ClearFormats から順に実行してみてください。

書式をクリアします


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