行全体を指定するにはRowsプロパティを、列全体を指定するにはColumnsプロパティを使用します。
Rowsの構文
オブジェクト.Rows(行番号)
1行の場合はインデックス番号を指定し、複数行の場合は、2つの行番号をコロンで結び、ダブルクォーテーションで囲みます。
Columnsの構文
オブジェクト.Columns(列番号)
1列の場合はインデックス番号を指定し、複数列の場合は、2つの列番号のアルファベットをコロンで結び、ダブルクォーテーションで囲みます。
1行と1列にデータを設定する
Rowsで3行目に、Columnsで2列目にデータを設定するVBAです。
・Rowsは1行の指定なので、引数にインデックス番号3を指定しています。
・Columneは1列の指定なので、引数にインデックス番号2を指定しています。
Sub MyRowsColumns()
Rows(3).Value = 1
Columns(2).Value = 2
End Sub
実行結果です。
3行目に1が、2列目に2が設定されています。
複数行と複数列にデータを設定する
Rowsで3から5行に、ColumnsでBからC列にデータを設定するVBAです。
・複数行の場合は、列番号をコロンで結び指定します。
・複数列の場合は、列番号のアルファベットをコロンで結び指定します。
Sub MyRowsColumns()
Rows("3:5").Value = 1
Columns("B:C").Value = 2
End Sub
実行結果です。
3から5行に1が、BからC列に2が設定されています。
複数行に文字色を、複数列に背景色を設定する
Rowsで3から5行の文字色を、ColumnsでBからC列の背景色を設定するVBAです。
・セルの文字色はFont.Colorで指定します。
・セルの背景色は.Interior.Colorか.Interior.ColorIndexで指定します。
Sub MyRowsColumns()
Rows("3:5").Font.Color = RGB(255, 0, 0)
Columns("B:C").Interior.ColorIndex = 19
End Sub
実行結果です。
3から5行の文字色が赤色に、BからC列の背景色が黄色に設定されています。